コーヒー豆は、コーヒーベルト地帯(北緯25度、南緯25度の間)と
呼ばれる熱帯の国で作られています。
年間の平均気温が20度程度で、
標高が約1500mの降雨量の多い地域です。
中でも品質が高いとされるアラビカ種は
標高1000m以上の高地で栽培されています。
寒暖の差が激しい地域で育った豆は
しっかりしたコクと酸味を併せ持っています。
酸は、焙煎の工程で甘みに変化し、
コーヒーに複雑な味和を加えます。
これまで長い間流通してきたコーヒー豆は、
例えば、ある農園で味わい深いアラビカ種の
コーヒー豆が収穫できたとしても、
その地域の別の農園や品種の豆と混同されていました。
しかし、2000年にはいり、多くの消費国は
より高品質ので個性的なコーヒー豆を求めるようになりました。
これにより生産国も豆の品質や香味を重視してきました。
どの農園の、どんな品種の豆で、どんな作り方を
しているのかといったトレサビリティー(流通経路)が
明確化されるようになりました。
このことが、ここ数年のスペシャルティーコーヒーのムーブメントなのです。
トレサビリティーが明確な豆の香味を
カッピングテストにより点数で採点し
80点以上を獲得した豆にだけスペシャルティーコーヒーという
高品質の称号が与えられるのです。
現在スペシャルティーコーヒーの中でも特に品質の高い豆は
単一農園で収穫されたものがほとんどです。
これからのコーヒー豆選びの参考にしてください。
次回はそのような農園の紹介をしていきたいと思います。
一個人世界で一番美味しいコーヒー記事より引用