コーヒーは焙煎してから何日までが新鮮でしょうか?
新鮮!いい響きですよね。
私たちは食材を買い求める際にこの言葉を思い浮かべるのではないでしょうか。
スーパーなどで市販されているインスタントコーヒーやレギュラーコーヒーは、
焙煎してから消費者の口に入るまでに数ヶ月の日を要します。
新鮮さとは程遠い状態にあります。
人によっては、焙煎後時間が経ち過ぎたコーヒーを飲むと、
ムカムカや吐き気、胃腸の不調やめまい不眠などの
自覚症状を覚えることがあるようですが、
焙煎後の成分については解明が不十分で
今のところはっきりとはわかっていないようです。
しかし鮮度の欠けたコーヒーを飲むと、それらの症状が
目立って見えるということらしいのです。
原因は不明ですが、こうした症状に悩まされず
コーヒーを美味しくいただくにはどの程度の新鮮さを保っていればよいのか、
言い換えれば焙煎後どれ程の時間が経過しているのかを知る必要があるのです。
食品のある専門家によると、焙煎後、豆の状態だと1週間、
粉の状態だと3日、抽出後は30分で酸化腐敗が始まるということです。
これがコーヒーの新鮮さを表わす一定の目安だということです。
それを踏まえてある1人の女性は、コーヒーを美味しく飲むために
焙煎後の時間の経過をいろいろと試してみたようです。
コーヒーは焙煎してから何日までが新鮮か。
まず出した結論はこうです。
豆の状態だと3日、粉の状態だと当日、抽出後だと15分だということです。
ここでは補足があり、ドリップでお湯の温度は90度以下、
蒸らした時に最初に落ちるクセの強い成分は捨て、
また豆が完全に膨らんで抽出が止まった時以降の分を捨てる
という条件のもとでの、時間の経過を言っています。
そこで、焙煎をするなら3日以内に飲む分だけを
焙煎したほうがよいということです。
しかし、興味深いことにこの女性がいろいろと試した結果、
よく聞くフレーズの「芳醇な香りと味」「ほどよい苦み」が出てくるのは、
焙煎してから5日程経った頃だというのです。
さらに1~2日目くらいだとまだ「酸味」と「フルーツの香り」が先立って、
コーヒー独特の香りや味、苦味が出てこないということです。
したがってそれはコーヒーの鮮度が新鮮な状態の時には、
私たちが本来コーヒーとして認識している
香り、味、苦味は無いということになるのです。
また、焙煎後時間が経過した、つまり鮮度が落ちた時に出てくる
コーヒーとしての香りと味、苦味の成分が冒頭で述べた症状を
引き起こしているかもしれないというのです。
であればその成分が出る前の珈琲を飲めば、
症状は回避できるということになります。
結びにこう述べています。
古代の人は焙煎してすぐのコーヒーを飲んでいたことでしょう。
それが時の移り変わりと共に、焙煎して後に時間をおくと
「芳醇な香りと味」「ほどよい苦み」が出てくることを人たちは知り、
その延長線上に現代のインスタントコーヒーの
香りと味、苦味が出てきたのだと思われます。
新鮮なコーヒーを飲むということは、
焙煎したてのコーヒーを飲むということで、
またそれが美味しいかどうかは人それぞれです。
そしてその味わいは「酸味」と「フルーツの香り」漂う
上質の紅茶のようであるということです。